関係の冷え切った熟年夫婦よろしく、家庭内別居を貫き、いっさいの会話を行っていない

デス書き込み

 クソジジイ(義父:98歳)といえども、生物には相違なく、いずれ寿命尽きて灰になる訳だが、我々の苛立ちは、そのプロセスがあまりに緩慢で悠長すぎる、ただその一点なのである。
 一日も早くクタバレと、このサイトの善良なる良民が願っていても、当の義族(= 義という、不合理なしがらみで存在する輩たち)は、どこ吹く風とばかりに、今日もまた目覚め、無駄飯を食らい、のほほんと生き永らえる。
 ジジイが弱りもせず、入院はおろか施設送りにもならないのは、まぁ仕方がないとしよう。こいつのしぶとさは、たまたまそういう星のめぐりあわせで、そうなっているのだから。
 当の本人とて、百年も生きられるとは思ってもみなかっただろうし、これほど周囲から、無用の存在として、己が生き続けることを、誰一人として喜んでなどいない自覚出来てはいても、自ら命を絶ち、潔く自決するなどという勇気は持ち合わせていないだろう。
 現在、娘婿たるオレは、こいつに絶縁宣言を突き付けており、関係の冷え切った熟年夫婦よろしく、家庭内別居を貫き、いっさいの会話を行っていない。互いに存在していることを視認してはいても、至近距離での接触はおろか、同居人としての関りは冷徹に徹して一切断絶させている。
 視界に入るクソジジイの姿かたちは、単なる無関係などこかよその馬鹿野郎であるし、しつこく繰り返すクシャミに陰ながら悪態をつき、事あるごとに“死ね!クソジジイ”と呪詛の言葉を投げつけている。
 効果のあるなしに関わらず、ただひたすら一個の生き物の消滅を願って怨嗟しつづけるのは、もはやある種の快感を伴って、デフォルトのルーチンワークとなっている。 
 こいつが、もしも、突然死などと言う僥倖の出来事であの世行きとなれば、アドレナリンおよびドーパミン物質を一気に放出して、歓喜に打ち震えつつ、喝采の喚起の中で喜びの歌を高らかに吠えたいと思っている。

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