まともに相手にもされず、子供には嫌われまいと媚を売り続けている

子供の宿題で家族を紹介する作文を書いてきなさいというものが出た。子供はばあちゃんのことも書かんといけんし、と律儀に言う。心の中で、あんなやつは家族じゃない、書かなくていいと言う気持ちを押し殺した。苦しかった。子供が書く文章に、1ミリだって登場してほしくない、この世で唯一の人間、いや、妖怪だ。若いものの生き血を吸う妖怪。私や息子には愛想をつかされ、まともに相手にもされず、子供には嫌われまいと媚を売り続けている。同じ家に住んでいるというだけで、あんなやつ、家族のくくりになんて入るもんか。いつまで偉そうに生きているつもりか。人に嫌な思いをさせるだけで何の役にもたたない人間が。早く消え去ってほしい。本当に一秒でも早く。死神様、お願いです。今年こそ、あいつを連れていってください。